臨床心理士の転職実体験。転職サイトとエージェント組合せのおすすめ

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家電・サービス等

生活費とSVや各種研修等費等、より質の高い支援提供には自己研鑽が必要です。

お金が全てではありませんが大切です。

とはいえ求人数はあまり多くないと感じます。

特に、医療機関×正職員×臨床心理士など条件を絞れば絞るほど、自力だけでの転職は難しく感じました。

目の前の支援をおろそかにしないようハローワーク、転職サイト、エージェントの力を借りました。

サービスごとに強み、弱みがあるかと思いますので、いくつかを組み合わせつつ、そして日々の仕事や役割にも支障ないよう、じっくりと進めていった実例を紹介いたします。

私の事情

私の事情
  1. 非常勤心理士のかけもち
  2. 生活費と研修費をいつも天秤にかけている
  3. 少しでもクライアントさんに還元するために、一定のお金が欲しい。

私は臨床心理士と公認心理師の資格をとったあたりで、一時期正規職員として勤めていました。

ただ、さまざまなライフイベントと重なったり、あまりにも自己犠牲すぎる働き方を自主的にしていたためか、身体を壊しました。

その後、まず自分自身の心身のゆとりや健康が、すべての土台になると体感しました。

その上で、改めて生きていく上で何がしたいかということも考えました。

「心理士がしたい」

私は臨床家として生きることを願い、リハビリを兼ねて非常勤勤務を1つから、徐々にかけもち、調子の安定を数年かけてみながら、改めて正規職員を目指しました。

特に、ただ生活するだけでしたら十分なお給金をいただけていましたが、働けば働くほど、クライアントさんにお目にかかればかかるほど、我流には限界を感じました。

SV、学会、研修…そうしたものに、元気になればなるほど、参加する機会が増えていきました。

そうすると、資金不足を感じるようになりました。

お金が全てではありませんが、お金は大切。

そう感じ、より良い条件での転職を探すこととしました。

活用したサービス

活用したサービス
  1. 上司、県臨床心理士会のつながりからの情報
  2. ハローワーク「わかものハローワーク」
  3. 転職サイト「ジョブメドレー」「インディード」
  4. 転職エージェント「リクルートエージェント」「ワークポート」「ビズリーチ」

いずれも無料で助けていただきました。

上司、県臨床心理士会のつながりからの情報

これは、日常生活をしていると、自然発生的に情報が得られました。

特に、非常勤勤務を掛け持っていく際に、直々にお声をかけていただくなどありました。

真摯に働きつつ、顔も出しつつ、素直に過ごす。

これが肝要だと感じます。

ハローワーク「わかものハローワーク」

おおむね35歳未満の方が支援を受けることができるサービスです。

ハローワークに行き、転職の相談をすると、案内していただきました。

そこから、私の場合で言えば、履歴書や職務経歴書の書き方、体調、そういったことを担当の方と話し合いながら、進めていきました。

転職サイト「ジョブメドレー」「インディード」

ハローワークに並行して、情報を収集します。

ジョブメドレー

ジョブメドレーは、医療・福祉関係の求人を得意としているサービスのようです。

プロフィール作成画面で、経歴や自己PR等を書いていき、地域や条件等を設定すると、合致する求人情報が出てきます。

また、場合によっては、企業さん側からも、私のプロフィール(公開範囲で設定している部分)をみて、スカウトメールをくださることもありました。

履歴書や職務経歴書は、このサービスでプロフィール欄に入力したものが自動的に反映されますので、応募の際はそれをそのまま送信すればよく、楽でした。

加えて、ジョブメドレー経由で入職が決まると、ジョブメドレーからお祝い金がもらえました。

こちらは、システムから案内がありましたので、もらいそびれはおそらくないと思います。

ながてぃ

雑感としては、福祉分野(療育など)の求人やスカウトが多いと感じました。

インディード

インディードは、ハローワークと同じく、求人情報をウェブ上で探すのに使いました。

他のサイトと重複することも多いですが、ひょっこり知らなかった求人情報が出てきたりしました。

体調復帰後の最初の非常勤で勤め始めた際の企業は、インディードから見つけました。

転職エージェント「リクルートエージェント」「ワークポート」「ビズリーチ」

友人から、転職エージェントの存在を教えてもらいました。

転職エージェントとは、転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立って、転職成功を支援するサービス。求人動向や転職ノウハウに長けているキャリアアドバイザーが、求職者の転職活動をサポートします。

リクルートエージェント『転職エージェントとは』より引用

特徴としては、転職希望者(私)は利用料無料。

転職希望者が入社を決めると、企業からエージェントに報酬が支払われる仕組みのようです。

色々調べてみると、転職エージェントごとに得意不得意(業界の規模や業種など)があったり、担当するアドバイザーさん自身の個性もあるようです。

私の独断と偏見で、持っている求人数が最も多いとされるリクルートエージェント、そして友人が実際に使ったビズリーチ、そしてビズリーチ経由でワークポート(後述)の3社に助けていただきました。

共通するデメリット(ブログ主主観&心理士の場合)
  • 病院などの公共性の高いところは、どの会社様も情報豊富というわけではない。
  • 全く希望しない求人を紹介されることがある(担当者様次第)

私の独断と偏見と想像に基づく見解ですが、おそらくこれは転職エージェントというビジネスモデル故のデメリットだと思います。

なぜならば、これは、人材を探している企業がお金を払って、転職希望者をマッチングしてもらうものだからです(私見)。

病院、官公庁、そういったところの心理士の求人は、常に毎年一定数募集しているわけでもありませんし、募集すれば倍率が1を上回って応募があるでしょう(たぶん)。

そうすると、わざわざ、転職エージェントにお金を払う必要性がないから(だと思います)。

また、全く希望しない求人を紹介されることについては、これは担当者様との話し合いや、担当者様の個性によると思います。

担当者様によっては、「希望と違うけれど、面談でうかがったことからすると、こういうところももしかしたら合うかもしれない、参考としてどうですか」という感じで案内いただけることもあります。

この場合は、参考にしつつも、不要ならば不要と伝えれば、その類の紹介はなくなりました。

一方、ほぼ機械的に、合致する条件(希望年収や転職希望時期や地域など)のどこかにヒットすればいいや、という感じで紹介される場合もあるようです(口コミをざーーっと見た情報から。これはどのエージェントサイトでも同じかもしれません)。

私は運良く、とても良心的な担当者さまに担当していただけたので、後者の方はありませんでした。

担当者様は、適宜変更していただくこともできるようです。

それでも活用を検討すると良いと思う点
  1. プロのアドバイザーさんとの面談を通じて、自身の大切にしたいことが整理される
  2. 書類選考、採用面接などの際、添削・助言・協議依頼ができる
  3. ごく稀(?)に、独自の求人情報をもらえる(あれば儲け物くらい?)
  4. こんな人材欲しくないですか、と交渉してもらえる(ことがある)
  5. 自分の条件や経験などと、収入の相場や求められることなどが大まかにつかめる

リクルートエージェント

紹介できる求人数が業界でトップクラスのようです。(webをざっと閲覧した所感)

ということは、自力で探す心理士の求人も、ある程度お持ちなのではないか、という発想で登録しました。

流れとしては、

  • サイトに新規登録する
  • プロフィール(これが職務経歴書や履歴書に反映される)を入力する
  • 並行して担当者さまからあいさつがある。
  • 担当者様と初回面談日を設定する
  • 面談しながら、適宜書類の完成、希望条件、紹介の頻度やサポートの仕方などを調整する

といったことからサービスがスタートしていきます。

よくわからない項目があっても、とりあえず大まかで構わないので入力していくと、面談日に担当者様が必要なことを聞き取ってくださって、最終的に書類が完成します。

個人的にありがたかった点
  1. 希望や懸念点など、「ぶっちゃけ」を聞き取ってくださり、それをベースに進めてくれる
  2. 専用アプリを介して、スケジュールや情報管理ができる
  3. 書類選考の段階ではそのために必要な情報や個別相談あり
  4. 採用面接の段でも、事前に企業の特徴や想定問答練習などできる
  5. 採用が決まりサービス停止後も、必要に応じてまた同じ担当者様を指名できる

私を担当してくださった方は、本当に私の話をよく聴いてくださりました。

業界大手の強みを活かした求人情報やテクニックだけでなく、私の状況、心情も可能な限り汲んでくださりました。

伴走、という言葉はこういう時に使う言葉なのだろうなと、常々感じました。

業態は違いますが、私も人の心に寄り添う生業をする上で、学び多くありました。

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ビズリーチ

こちらは、直接ビズリーチのエージェントさんに担当してもらって紹介してもらう、という類のものではありません。

複数企業様や転職エージェント様と転職希望者がそれぞれ繋がる場、のようなサービスだと感じます。

こちらも業界で有名らしく、エージェント様からのスカウト、求人情報など、たくさんいただけました。

個人的なビズリーチとの距離感
  • 合致する情報やスカウトいただく方は玉石混合(私に合う合わないという意味で)
  • 正直的外れに感じるものもある(仕組み上仕方ない)
  • 自分の大切にする点をはっきりしながら、対応の仕方を一貫しないと疲れる

ビズリーチ様が悪いというよりも、企業やスカウトする方がたくさん利用しているので、中には強引だったり、正直出会いたくない方もいました。

そのため、こちら側にある程度「芯」がないと、疲弊すると思います。

何度か対応していると、私にとって心地よい距離感や間合いがわかってきました。

なお、後述するワークポート様とのご縁も、ビズリーチ経由でした。

ワークポート

こちらは、上記のビズリーチに登録をしていたら、いくつか面談のお話をいただけた転職エージェントさんの一つでした。

上述のリクルートエージェントの担当者様と同様、ご縁があって本当に良かったと感じました。

ありがたいと感じた点は、リクルートエージェントのところで書いたものと同じです。

また、お持ちの求人の豊富さも、私の条件では、リクルートエージェントと同等(?)に感じます(完全に主観)。

専用のアプリでのメッセージや求人紹介やスケジュール管理などについても、使い心地はリクルートエージェント様と同様に感じました。

こちらの担当者様も、私の話を真剣に聴いてくださり、私に無理のない範囲での活動、かつ、あげられる年収の具体、そして正直私の条件では厳しい面もある(求人数)ことも正直にお答えいただいた上で、それでも一緒に進めてくださいました。

また、ワークポート様は、私の強みや職種から、「心理職求人が直接出ていない企業」に、「こんな人材がいますよどうですか」と直接交渉してくださりました。

例えば、病院にて精神保健福祉士を募集しているところに、今は心理士を募集していないけれど、こんな条件でこんな人柄だけど一度会ってみませんか、など交渉を進めてくださり、1枠作っていただいたこともありました。

大切だと思った心構え

大切だと思った心構え
  1. 最終責任は全て「私」
  2. 助言提案はまず素直に聞いた上でそしゃくする
  3. 心理士として、一個人として大切にしたい条件を整理していく
  4. 「選ばないこと」を決める
  5. 今の生活と仕事を犠牲にしない

最終責任は全て「私」

ひとつだけ言っておこう。君はぼくを乗り越えると言ったが………(中略)

他人を負かすってのはそんな難しい事じゃあないんだ………

もっとも『むずかしい事』は!

いいかい!もっとも『むずかしい事』は!

『自分を乗り越える事』さ!

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』第4部内「ジャンケン小僧がやって来る!」その⑥より引用

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!

(中略)

泣くな。絶望するな。そんなのは今することじゃない。

お前が打ちのめされてるのはわかってる。(中略)

つらいだろう。叫び出したいだろう。(中略)しかし時を巻いて戻す術はない。

(中略)

脆弱な覚悟では、妹を守ることも治すことも。

家族の仇を討つこともできない。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第1話 p.38-42より引用

どの支援サービスを活用しても、転職の決断をするのも、中断するのも、アドバイスを受け入れる、受け入れない、全て含めて主役は「私」です。

時に情報に振り回されそうになることもあります。

そのたびに、私がなぜ転職活動を志したのか。

何を大切にしたいのか。

そのために今、何を選択し、どう行動するか。

常にこのことは考えながら活動しました。

助言提案はまず素直に聞いた上でそしゃくする

幸い、私を担当してくださった方々の根っこの部分は、私に寄り添い、進めてくださることだと感じました。

しかし、お話いただくことの細部・枝葉の部分で、担当者様ごとに若干の違いや矛盾もありました。

富士山に登るために様々な登山ルートがあるように、同じ目的でもそのアプローチ方法は様々かと思います。

担当者様に一定の信頼を寄せるのならば、まず一旦ありがたく助言をちょうだいする。

その上で、自分に合う合わない、アレンジはあるかなどそしゃくする。

そしゃく結果を担当者様に伝えると、さらに私にカスタマイズされた情報がいただけました。

素直に進めていくと、だんだん、自分にとっての向き不向きも色々と見えてきました。

心理士として、一個人として大切にしたい条件を整理していく

こと、転職活動において私が重視した点に絞ると

  • 医療機関の心理士
  • 正規職員(待遇や責任をもって中長期的に支援したい)
  • 休日数(私生活と、自己研鑽のゆとり)
  • カウンセリングと、検査が実施できる
  • 年収は◯万円以上(生活費とゆとりを持った自己研鑽の予算)

と、明確にしました。

情報が多い分、何に重点を置くか、自分が果たしたいつとめは何か、自分のキャパシティはどれくらいか、私生活はどういうスタイルか、等、「芯」を決めることが大切だと思います。

また、芯は、何もせずには生まれないと感じます。

今後も、微妙に重みづけは変わると思います。

担当者様とキャッチボールをし、日頃お目にかかるクライアントさんと過ごし、私生活を過ごし、私が全身全霊で感じながら、今この瞬間の芯を感じ取っていきます。

「選ばないこと」を決める

前項とセットです。

重視する点を決めるということは、それ以外はある程度取捨選択をします。

  • 心理士×医療機関×正規職員 以外の求人は情報遮断・スカウト辞退する。
  • 就業地域は、場合によっては現在地にこだわらない
  • 家族とリズムがずれる勤務形態は選ばない

大切なことがはっきりしているのならば、他はある程度手放す覚悟もしました。

今の生活と仕事を犠牲にしない

これもまた、前述までの項目とセットです。

転職活動で今現在が疎かになったら、現在も未来も進みません。

睡眠、食事、運動などはもちろん、友人、家族、現在の職場の人間関係、今まさにお目にかかっているクライアントさんへの支援、そのための継続している研鑽。

一時的なダッシュは必要かもしれませんが、長続きしない方法は誰も幸せになりません。

「覚悟」とは………………

犠牲の心ではないッ!(中略)

「覚悟」とは暗闇の荒野に!!

進むべき道を切り開く事だッ!

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』第5部内「ホワイト・アルバム その⑥」より引用

おわりに

友人、ハローワーク、上司、県臨床心理士会、求人サイト、そして転職エージェント。

様々な方に公私共にサポートいただき、今回、転職することができました。

併用しているということは、特に、利益という形でお返しできなかったサービス様もありました。

それにも関わらず、いずれの方も、第一声で私へのご祝辞くださいました。

私の希望職種からしますと、球数も少なく、かつ吟味を重ねてくださったと想像に難くありません。

仕事をしながら、転職先を吟味し、かつ対策を立て、というのは、1人ではとてもできなかったことです。

私の転職の根本を常に思い出させてくださり、また私のペースや気持ちを第一に、寄り添ってくださり、ありがとうございます。

私が唯一誇れる強みとして、人に恵まれることを自負しておりますが、各担当者様との出会いは、まさに、どうあっても得難いご縁と感じております。

どうぞ今後の益々の各サービス様のご繁栄、そしてご担当者様、大切な友人、上司、心理士会の皆様のご健康、ご活躍を、こころよりお祈り申し上げます。

また、この記事をご覧いただいている方の今後に、何かお役に立てましたら幸いです。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

このブログが、あなたがあなたらしく生きるための土台づくりの、何かのヒントになりましたら幸いです。

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