ぶろぐながてぃ番外編
音声配信プラットフォームstand.fmにて毎日放送中の、言語聴覚士mamiさん配信の、
「日々のWow!チャンネル」書き起こし記事です。
本家のmamiさんの放送は、すでに1年以上分、当記事より先に放送をしておりますので、
いわゆる「原作においついて更新が止まる」心配はありません。
記事一覧は、当ブログのカテゴリ「mami」からご覧いただけます。
また、mamiさんの発信した声の内容を文字に、個人的に記録することが目的ですので、
mamiさんの放送へいただいたコメントやその返信などは、省略しております。
stand.fmのmamiさんのチャンネルはこちらをクリックいただきますと、チャンネルへアクセスできます。
今日は、2022.09.08放送回です。
武田双雲さんのご著書「丁寧道」をmamiさんがご紹介していらっしゃいました。
ストレスから自由になれる最高メソッド。
ご紹介を兼ねて、チャプター0を読み上げていらっしゃいます。
また、mamiさんの対人援助職ならではの観点も興味深かったです。
挨拶
皆さんこんにちは!
言語聴覚士と腸もみ師のmamiです。
ここでは、「日々のWow!チャンネル」ということで、Wow!と心が動いたことや、学びや気づきをシェアさせていただきたいと思います。
(いただいたコメント返信は文字起こし省略)
武田双雲さんのご著書「丁寧道」のご紹介です。ストレスから自由になれる最高メソッド。ご紹介を兼ねて、チャプター0を読み上げさせていただきました。
丁寧道
この本、本当に良かったと思います。
私たちは、日々の生活の中で、過去を振り返って反省したり、未来のことを心配したり…
ああ、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…
と、すごく忙しい気持ちになることってありませんか?
そういう時って、今、ここにいないんですよね。
だけど、『丁寧道』を取り組んでみると、今、ここに生きる、ということがどういうことなのか、すごく実感できる内容になっていると思います。
そして、今、目の前のことを丁寧に感じることで、心が落ち着いたり、結果的に早く作業が進んだり、自分の義務感、価値観を手放せたり、本当にいいことだらけだと感じました。
チャプターゼロの読み上げ(の文字起こし)
では、チャプター0を読み上げさせていただきます。
また、voicyで読み上げられている他の方のリンクも、貼らせていただきます(当ブログはmamiさんの放送内容文字起こしのため、リンクは割愛)。
※ブログ主の聞き間違い、変換間違い等があるかもしれません
※各見出しは、放送を聞いて、独断と偏見でブログ主が追加しています。実際の本の内容ではありません。
are you 丁寧?
現代人は、やるべきことがありすぎて、どうしても次々と「こなす」ことになります。
でも、そうなると、「急ぐ、焦る、雑念が入る」。
自分を見失う。
だから、ここであなたも、生きてる実感、取り戻しませんか。
この本の、一番美味しいところをまずお伝えします(笑)
この本では、ここ数年、僕自身が身をもって体験してきた、「丁寧」について、それを意識することが、どれほど自分をいい状態に導いてくれるのか、ということを語っていきたいと思います。
とはいえ、僕の丁寧理論をお伝えするためには、いろいろな角度から、たくさんの説明をすることになるので、読んでいるうちに、「あれ?何の本だっけ?」となってしまうこともあるでしょう。
だから、まずこの本の肝で、一番美味しい部分の、丁寧道の実践について、お伝えしちゃいましょう。
そのあとで、丁寧道の何がいいの?という話をしていきたいと思います。
双雲流、丁寧道のやり方
今、あなたはお風呂場の中にいる、と想像してみてください。
これから、髪を洗おうと思っています。
当然、シャンプー容器のポンプを押しますよね?
その時、シャンプーの容器を、できるだけ丁寧に、楽しそうに、全神経を駆使して、味わってみてください。
例えば、ポンプをいつもよりじっくり押して、その時のしゅこーっ、しゅこーっ、という音に耳を澄ませてみる。
意識して聴いたことがなかったけど、良い音だなあ。優しい音だなあ。
なんて、感じてみるのも、アリです。
また、シャンプーの容器を、楽しそうに眺めてみてください。
ちょっとみてみると、入れ物、ポンプの中の部品などなど、色々なものを組み合わせてくれているおかげで、スムーズにシャンプーが出てくれることがわかります。
それに、想像をめぐらせてみると、温もりのあるピンクの容器も、
涼しげな、ブルーの容器も、
メーカーやデザイナーさんが、さまざまな工夫を凝らしてくれて、ああでもない、こうでもない、と改良しながら、使いやすいものにしてくれているんだなあ、なんていうイメージも、湧いてきます。
そして、浴びているシャワーの一滴一滴が、顔や頭に当たっている感覚も、じんわりと、感じ取ってください。
どうですか?
多くの方は、特に何も意識することなく、ポンプを押して、わしゃわしゃ洗って、ただお湯で流す。
といった感じで、シャンプーを済ませているのではないでしょうか。
もちろん、一概にそれがダメなわけでは、ありません。
でも、この本を手に取ったのも、何かの縁なので、「馬鹿馬鹿しい、面倒臭い」と思ったことも、騙されたと思って、ちょっとやってみて欲しいのです。
対象を丁寧に感じ尽くす。
シャンプーは別に…
と思った方は、他のどんなものでも構いません。
朝、歯を磨く時なら、歯ブラシの色や、ブラシの毛先の様子を、じっくりとみてみる。
歯磨き粉をつけて、口に入れたら、歯にあてる瞬間の感触や、動かした時のブラシの毛の流れに意識をおいて、気持ちよさを感じてみる。
通勤中なら、電車の手すりの金具を持った時に、そのひんやりとした温度を感じてみる。
吊り革があったら、その材質や正確な丸さを、まじまじとみてみる。
運良く座れたら、座席の座席に接しているお尻を通して、シートの質感や硬さを感じてみる。
昼食が、一人で立ち食いそばだったとしたら、ただ腹を満たすためだけに蕎麦を流し込むだけでなく、
七味を振った時の、「しゃっしゃっ」という音を味わってみたり、蕎麦をすするときの、唇や喉に、全神経を集中してみたりする。
おやつにポテトチップスを食べるなら、目を閉じて、カリッという音に耳を澄ませながら、じっくりかみしめてみる
チョコを食べるなら、噛んですぐに飲み込むのではなく、しばらく舌の上で甘さをじんわりと味わい、深呼吸をして、にっこり微笑んでから、
ああ…本当に、美味しいなあ
と、ぼそっと呟いてみる。
料理を作る時なら、食材を包丁で切る時の感触に意識を向けてみる。
それを、炒める時のじゅうっという音に、心を分けながら集中する。
フライパンを振る時の重さをじっくり感じてみる。
勉強前なら、一度いつも通りにペンケースのキャップをあけてみる。
そして次は、じっくり見てみて、開ける前に触ってみたりして、キャップの色とか、素材とか、温度とかを確認する。
そのキャップを、いつもより半分くらいのスピードで、ちょっと楽しそうに、じっくり味わって、キャップの音を感じながら、引っ張ってみる。
要は、対象は何であってもいいので、あなたの気の向いた瞬間に、対象を、丁寧に、感じ尽くす。
イコール、丁寧道。
ということをしてみたいのです。
あなたも自然とやっている丁寧道?
「え〜!そんなの馬鹿らしい」
と思った人でも、仕事帰りの食卓で、ビールを飲む時には、いつもよりじっくり缶を開けて、プシュッという音に耳を傾けてみたり、グラスに注ぐ時にトクトクという音を味わってみたり、あえて喉を乾かしておいて、ビールのキレをクーっと感じて、にんまりしてないでしょうか。
コーヒー好きの人は、ミルでざざざーっと豆を挽く音を楽しみながら、お湯をじっくり注ぎ、そこから立ち上がってくる香りに、至福を感じてはいないでしょうか。
温泉好きの人は、湯に浸かる瞬間から、足で温度を感じつつ、湯の肌触りや、身体がほぐれていくのを感じながら、「はぁ、極楽だ」と笑顔になっていませんか。
サウナ好きの人は、熱や、流れる汗を感じつつ、その汗をシャワーで流す気持ちよさ、水風呂での冷たさを肌で味わい、そのセットを丁寧に繰り返すことで、深い陶酔感に浸っているのではないでしょうか。
ケーキ好きの人は、スイーツ店で、ケーキが出てきたら、ばばばっと食べずに、「わぁ!」とか「かわいい!」とか、「なにこれ、いちご大きくない?」と喜びながら、ものすごく丁寧にケーキにフォークをさしているのではないでしょうか。
高級な化粧品を使っている人は、美容液を手のひらに取りながら、めちゃくちゃ丁寧に顔を包み込んで、肌に馴染ませてはいないでしょうか。
猫好きの人は、猫の顔や頭を撫でたり、毛並みや触り心地を味わったりしながら、「はあ、うちの子って、ほんと、かわいい」と幸せを堪能していないでしょうか。
車好きの人は、ただ水をばしゃばしゃかけるのではなく、車のボディーを愛しんだり、ぴかぴかのみがきっぷりにほくそ笑んだりしながら、丁寧に洗車しているのではいでしょうか。
これらも、すべて、立派な丁寧道の一つです。
難しく考える必要はないので、
今言ったようなことに覚えがある人は、自分が自然とやっていた丁寧な行為から、始めてみてもらえたらいいかもしれません。
例えば、僕なんかも、ペンケースのキャップを開け閉めするだけで、素材感や色とか超可愛いな、うわ、全部開け閉めしなくても、2/3だけあけるのもエモいな、冷静に考えると、こんな絶妙なキャップの組み合わせを考えた人、天才だな、とか思っているうちに、気づくとメーカーさんに感謝とかしています。
そんなふうに、丁寧、という観点を導入することで、日常の動作を、ちょっと楽しんで欲しいのです。
そしてその丁寧さを、段々と、いろんなことに広げていってもらいたいのです。
感想
はい、チャプターゼロの読み上げは以上です。
このチャプターに、具体的なアクションはすべて詰まっています。
この本は本当に深いです。
また、じっくり言語化できたら紹介したいのですが、リハビリでも、自分自身が感覚を取りにいっているのかということがわかれば、患者様に対しても、どういう声かけや課題設定、環境設定をすれば良いか、ということにもつながると思うので、本当に学びの多い本でした。
もし、興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。
最後までお聴きいただき、ありがとうございました。
おやすみなさい。
コメント