iPad等で使う買い切り有料ノートアプリ「GoodNotes」(2022.05.02現在は5)。
自炊環境を整え、OCRソフトも導入し、さあ本を電子化(自炊)して省スペース!
自宅の本棚が、iPad1枚でいつでもどこでも持ち歩ける!
と思っても、いざ読むと紙より読みづらく感じます。
OCRソフトをかけても、文字認識は完璧ではありません。
「なんかこの辺にこんな感じで書いてあったような」という時。
紙ならぱらぱら〜っとめくれば出てきやすいです。
が、電子書籍はそうもいきません。
電子書籍はそのままでは紙の閲覧性に劣ると感じます。
しかし上記の便利さがあります。
これらをを駆使すれば、文字検索、ページ探しがしやすくなるよう感じます。
同時に、どんどん一冊への愛が深まります。
本自体を繰り返し繰り返し読み、愛着が湧くぐらい読み熟すことを前提とします。
いきなり脱線。『鬼滅の刃』と『人生フルーツ』
できることと、使いこなすこと、極めることはそれぞれ違います。
繰り返し練習して決まった動作が”できる”ようになったら、それをどんな体勢や状況でも適材適所で出せるようになるのが”使いこなす”ことです。
さらに その使いこなしている技を、
他の誰よりも速く強く、常に最大限の力で出せるよう練り上げることが”極める”ことです。
『鬼滅の刃』第22巻 193話より引用
「ひとつのことを集中してやり続けると、肩が凝ったり疲れたりするでしょう。そういうのが嫌だから、細かく少しずつやるのがいいの。」
中略
「何でもため込んではダメ。小さな積み重ねを繰り返していくことが大切ね。」
映画『人生フルーツ』原作著書シリーズの一つ『きのう、きょう、あした。』暮らしはちいさく積み重ねる より引用
この言葉を読んで、どんなことをお感じになりますでしょうか。
さて、本題に入ります。
紙の読みやすさを実現するための方法
以下に詳細をお伝えします。
オリジナルアウトライン作成
GoodNotesには、目次作成機能がついています。
目次だとインデックスとかコンテンツな気がするんですが、機能の名前はアウトラインです。
本来の用途と違うのかもしれませんが、私は目次作成機能として認識しています。
自炊した本にはアウトラインがついていません。
このように、アウトラインを手動で作っていきます。
本の目次の通りに作ってもいいのですが…。
私は、「自分が探しやすいようオリジナル目次」を作っています。
こんな目次は本来ありませんし、たぶん他人が見ても何のことかわかりません。
自分さえわかればいいのです。
自分がそのページ周辺をどういう意図でまた読みたくなるか、想像します。
ここぞの「よく使う項目」
イメージとしては、しおりのような感じです。
いくつも付けられるので、付箋が近いかな。
画面左上の、リボンみたいなマークを押します。
そうすると、「よく使う項目」に登録されます。
登録した「よく使う項目」は、このように、サムネール画面から一覧表示されます。
この本で個人的に超絶大事!何回も見たい!
というここぞのところで、この機能を使います。
検索のための手書きメモ
OCRソフトで、文字認識をしてくれます。
しかし、万全ではありません。
特殊なフォントやスキャン時のズレ、図表の中に含まれる文字など、文字として認識されなかったり、違う字として認識されます。
その本に詳しくなるのは、私であって、読み取り機械ではありません。
だから、機械が万全でなくて良いのです。
例えば、「エリクソン」というワードで自分が今後探すだろう未来を想像します。
そして、手書きで、エリクソンと書きます。
この例では、感情の発達理論にある、大まかな年齢と、エリクソンの発達段階という全く異なる理論に、関連を見出しました。
たぶん、私は数年後、「なんだっけ感情の発達理論のアレ。なんかエリクソンと似てるところあるって思った気がする。とりあえず『エリクソン』で検索かけてみよう」と思い付くことでしょう。
あの本のこの辺に、なんかこんな感じのこと書いてあったな、と。
うろ覚えで紙の本をぱらぱら〜っとめくって探すことに近い作業を、
電子書籍でやろうとして思いついたアイディアです。
個人的には、丁寧な字が課題です。
狙い通り検索されるか、よく実験します。
大胆にページ追加
これは電子のメリットを最大限活用します。
紙の本ではできませんが、自炊した電子書籍とGoodNotesの組み合わせなら、好きなページを好き勝手追加できます。
なんか、四角の中に+があるマークを押すと、ページ挿入ができます。
だいたい、画面の右上あたりにあります。
私はよく、白紙ページを挿入します。
そこで、このあたりで読んだことを、自分のためだけに整理します。
そして、先ほどの手書きメモと組み合わせて、「未来の自分がこんなワードで調べるだろう」という文字については、丁寧に書きます(文字認識させるために)。
この例では、「社会的コミュニケーションに困難さがある」ということで共通するけれども、その内情は全く違う人たちについて、自分なりにまとめたページを、本に挿入しました。
おわりに
以上が、私がGoodNotesで本を読む時に使っている機能です。
正直、お手軽簡単からは程遠いです。
むしろ、時間がかかります。
本を読み込み、未来の自分がどんな意図でそのページ、文字を読み直したいか想像を働かせます。
今流行りの言い方で表現すると、アウトプットしながらインプットします。
私の言い方で言うと、「本を愛します」。
一冊の本を、どこに何が書いてあるか覚えてしまうくらい読む。
しばらくその本を読まなくなった未来の自分が、久しぶりに手に取った時、すぐ「こんな言葉で調べたい」と想像を働かせながら各機能を使います。
場合によっては、オリジナルのページまで挟み込まれます。
書き込みもめちゃくちゃします。
もはや、原型をとどめません。
商品という観点では、価値ゼロになります。
ですが、世界中でただ一人、私にとって、無限の価値を持つ一冊になります。
優良で、多くの友人・尊敬する先輩諸氏が薦める本はたくさんあります。
それらを全て手にしたい気持ちはあります。
しかし、私はそんなに器用に読めません。
一回読むだけでも膨大な時間がかかります。
本の数をこなすだけでなく、一冊の本を隅々まで愛す。
本の愛し方は人それぞれ。
あくまで一例として、こんな愛し方もあるのだなあと思っていただければ幸いです。
あなたの、あなただけの本の愛し方は、どんなものがあるでしょうか。
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
このブログが、あなたがあなたらしく生きるための土台づくりの、何かのヒントになれば幸いです。
↓私は64GB版の2017年発売のipad pro10.5インチを使っていますが、性能はともかく、64GBの容量ではそろそろ厳しくなってきました。どの機種でもいいと思うのですが、容量は128、できれば256GBくらいあると、使いやすいかもしれません。(下記は例として、2021年発売のipad 256GBの広告です。)
コメント